先月は、『お守りZINE』をお迎えいただき、本当にありがとうございました。
大切に梱包しながら、みなさんの夜の時間が少しでもホッとするものになればと願っていました。
次回は、3月の新月のごろにカートを開ける予定ですので、またお知らせしますね^^
「雑貨」としてのお守りZINE

さて、今日は少しだけ、この『お守りZINE』の裏話をお話しさせてください。
実はわたし、このZINEを作るとき、最初から「書籍」という枠組みで作ることを手放しました。
分類上は本ではなく、「雑貨」や「お守り」だと思っています。
なぜかというと、今の世の中には「解決してくれる本」があまりにも多すぎるから。
本屋さんに足を運べば、「〇〇を解決するノウハウ」や「〇〇になるためのワーク」といった言葉が並んでいます。
もちろん、それが救いになる時もあります。
でも、中にはもはや本というより「ドリル」のようになっていて、読んでいると
「さあ、書き込んで!」
「さあ、行動して!」
と、急かされているような気持ちになることはありませんか?
いまの自分は「問題じゃない」

わたしはふと、気づいたんです。
「解決するための本」を無意識に探している時、わたしたちは
「今の自分には『問題』がある」
「今のままではダメだ」
という前提を、無意識に受け入れてしまっているのだということに。
その前提がある限り、どれだけ本を読んでも、どれだけノウハウを詰め込んでも、心からの安心感は得られません。
だって、解決しても解決しても、また次の「問題」を探してしまうから。
昔、わたしが夢中になって読んでいた文学や哲学書——たとえばドストエフスキーのような作品には、わかりやすい「解決策」なんてひとつも書かれていませんでした。
ただそこにあるのは、恐ろしいほど芸術的な心理描写だけ。
でも、それを読んでいる時、わたしの内側には「すがすがしいまでの絶望感」や、言葉にならないモヤモヤが湧き上がってきました。
その「自分の内側にただ湧き上がってくる感覚」を味わうことこそが、わたしにとってはたまらなく興奮する体験だったのです。
答えなんて、出なくてもいい。
知識として誰かの正解を頭に入れるのではなく、ただ純粋に読んで、自分の内側に湧き上がる「体感」を味わう。
『お守りZINE』で体験してほしかったのは、まさにその感覚でした。
解決しない本、つくりました

だから、このZINEは何も解決しません。
あなたに「こうしなさい」とアドバイスもしませんし、ワークもありません。
ただ、パラパラと写真を眺めたり、短い言葉を目で追ったりするだけ。
それだけで、ふっと感覚が緩んでいく。
「あぁ、わたしには解決しなきゃいけない問題なんて、最初からなかったんだな」と、ただ今の自分に変えるための、余白の塊です。
もし今、あなたが社会の「正解」や、誰かのノウハウに合わせて生きることに疲れ果てているなら。
一度、解決しようとするのをやめてみませんか?
あなたは、直さなきゃいけない「問題」ではありません。そのままのあなたで、十分すぎるほど美しいのですから。
光と音が消えた夜、このZINEがあなたの「心の居場所」となり、そっと隣に座る言葉になれたら嬉しいです。
🌿お知らせ
「解決しない本」として生まれた『お守りZINE』。
次回は、3月の新月のころに数日間だけカートをオープンします。
販売のお知らせは、公式LINEで一番にお届けしています。
LINEでつながってくださった方には、夜の静寂のお供になる「お守り音声」をお渡ししています。もしよろしければ、こちらでお待ちいただけたらうれしいです。
あなたの感覚が、静かに息を吹き返しますように。


