前回の記事では、わたしが作っている『お守りZINE』を、あえて「解決しない本」としてお届けしているお話をしました。
今日は、もう少しだけ深く、わたしが大切にしている「読む体験」についてお話しさせてください。
他人の「正解」であふれる本

みなさんは、本を読むとき
「何かを得よう」
「今の自分を変えよう」
と、少し力が入ってしまうことはありませんか?
今の世の中には、読むだけで何かが解決するようなノハウ本や、効率よく自分を書き換えるためのドリルのような本が溢れています。
かつてのわたしも、そんな「正解」が書かれた本を貪るように読んでいた時期がありました。
「これを読めば、今のダメなわたしが整うはずだ」と信じて。
でも、今のわたしを形作ってくれたのは、意外にもそんな「正解」を教えてくれる本ではありませんでした。
感覚を呼び起こす本

夢中になって読み耽った、ドストエフスキーやプラトンの著作。
そこには、今すぐ使えるライフハックなんてひとつも載っていません。
ドストエフスキーの、恐ろしいほど芸術的な心理描写に触れたとき。
自分の中に「すがすがしいまでの絶望感」が湧き上がってくるのを感じて、震えるほど興奮したのを覚えています。
「あぁ、このドロドロとした、名付けようのない感覚に、こんな美しい言葉を与えていいんだ」と。
また、プラトンの著作に登場するソクラテスの対話。
彼は、「これが正しい」と押し付けるのではなく、問いを重ねることで、相手自身の内側にある真実を丁寧に、丁寧に出産させていくような対話(産婆術)を繰り返します。
それを読んでいるとき、わたしは壮大な映画を観ているような、知的な興奮に包まれました。
「正義とは何か?
「愛とは何か?」
「自分らしさとは何か?」
本の中に書かれた誰かの定義を覚えるのではなく、自分自身の人生の体感を伴って、自分なりの答えを導き出していくプロセス。
その「答えの出ない時間」こそが、何にも代えがたい贅沢だと思ったのです。
「感覚」こそあなたの羅針盤

今の社会は、すべての人に共通する「正解」を最短距離で求めがちです。
でも、本当は「普遍的な真実」なんて、どこにも存在しないのかもしれません。
みんな、それぞれの「個人的な真実」の中で生きている。それでいいし、それが当たり前なのですから。
それなのに、誰かが作った「正解のドリル」に自分を無理やり当てはめようとするから、心と体がちぐはぐになって、苦しくなってしまう。
「働くとは?」
「幸せとは?」
「生きていくとは?」
「生と死とは?」
こういう問いに対して、すぐに答えが出なくてもいい。
むしろ、答えが出そうで出ない「もどかしさ」や、体感を伴った答えを導き出すプロセスそのものを、もっと自分に許してあげてほしいのです。
知識として誰かの言葉を頭に入れるのではなく、自分の身体がどう感じるか。
自分の内側に、どんな静かな興奮や違和感が湧き上がってくるか。
その「感覚」こそが、あなたを導く唯一の羅針盤になります。
わたしが作る『お守りZINE』も、そんな風に楽しんでいただけたらと思っています。
何かを解決するために読むのではなく、ただページをめくる中で、あなたの内側に「何か」が芽生えるのを待つ。
知識で自分を整えるのをやめて、ただ自分の感覚を信じてみる。
そんな、答えのない豊かな時間を、どうぞ大切にしてくださいね。
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あなたの内側に眠る「あなただけの真実」が、静かに目覚めますように。

