浮気されるのが怖いんじゃない。自分を偽ったまま愛し抜いて、後悔するのが怖いんだ

海、パートナー ESSAY

「嫌われたくない…」
「でも、裏切られているかもしれない…」

恋愛やパートナーシップによく付きまとう不安や怖さ。

相手のちょっとした態度に一喜一憂し、大事にされていないと感じては、怒りや絶望が湧き上がってくる…。

ある意味、そのアップダウンこそが恋愛の醍醐味なのかもしれない。

でもあるとき、わたしは疲れてしまったんです。

 

だから、穏やかな海のように広大で、安心感に包まれる関係がほしいと思った。

そして今は、それを手に入れています。

相手を疑うことも、何かに怯えることも、もう一切ない。

ただ、そのままの自分で愛し、愛されている確信がある。

 

この静かな変化が、わたしの内側でどうやって起こったのか…。

恋愛やパートナーシップに限った話じゃなく、大切な人間関係に共通する感覚を見つけたのでシェアしますね。

「相手に合わせる」というやさしい呪縛

世の中には、愛されるためのノウハウや、パートナーとうまくいくためのテクニックがあふれています。

「相手が喜ぶことをしてあげる」
「相手を否定しない」
「“Iメッセージ”で伝える」

誰かと幸せに生きていくには、なんだかすごく気遣いが必要で、

気づけば自分の内側にある小さな違和感をスルーするようになっていく。

恋愛ともなれば、相手が好きだし、嫌われたくないから我慢も積もっていく…。

 

けれど、そうやって「いい子」を演じて自分を殺せば殺すほど、比例して心は重くなる。

相手との予定がダメになったり、誰か他の人の気配を感じると、不安や恐怖で心が支配されて。

そして決まって湧き上がるのはこんな考え。

「わたしはこんなに我慢して、尽くしているのに。どうしてあなたはわかってくれないの?」

 

相手の行動にイライラしていると思っていたけれど、本当はそこじゃなかった。

この怒りや不安、恐怖の正体は、相手ではなく、自分を偽り続けてきたことに対する、わたし自身の心の悲鳴だったんです。

自分を偽るのをやめたときに現れた景色

ある時、わたしはもう、自分を偽って付き合うのを一切やめようと決めた。

相手に合わせるために自分を押し殺さなくていい。
相手のご機嫌を気にしてあげることもしない。
自分の気が乗らないことや嫌なことに蓋をしない。

このままの不完全な自分で、お互いに愛し合える相手は世の中に必ずいる。

そう信じて、自分の感覚を最優先に生きることを選んだんです。

 

合わせるのをやめると、びっくりするほど相手と相性が悪かったことに気づく(笑)

食の好みも食べるペースも、歩幅も、人生に対する歩み方も、人との関わり方も…。

相手が悪いわけじゃない。

本来はこんなに合わないのに今まで“合わせてきた自分がいた”。それが衝撃だった。

「好きだから」

この気持ちに偽りはなかったからこそできた“我慢”。

でもそれは、この先の人生でずっと背負っていけるほど軽くはなかった。

 

こうして偽りのベールを一枚ずつ脱いで、本来の自分で生き始めたとき、目の前に本当にピッタリのパートナーが現れた。

ピッタリと言っても、何もかもが同じではない。共通項は多い。でも、違う部分だってたくさんある。

でも不思議と「合わせる」という感覚はなかった。

 

例えるなら、パズルのピースのようだった。

パズルのピースは同じだとピッタリハマることはない。形が違うピースだからこそハマる。

パートナーシップも同じでした。

すべてを出し切っているから後悔も執着もない

人間関係で「我慢」があるのは当たり前のように思われているけど、本来は必要のない。

「我慢」とは、自分を偽ることと同じだから

偽りの自分で築く人間関係に、心地よいものはない。

 

だからもし、わたしもあのまま自分を偽り続けていたら、相手に対して疑心暗鬼になり、

我慢という名の犠牲を相手に突きつけるような不安定な関係しか築けていなかったと思うんです。

 

安心感に包まれたパートナーシップを築いているわたしに、こう尋ねる人もいます。

「もし、これほど愛している彼が、いつかあなた以外の誰かを好きになったら…どうするの?」

それはもちろん悲しいし、悔しい。

けれど、その問いかけに、わたしの心の底から湧き上がってきたのは、驚くほど静かで確かな体感だった。

「後悔だけは、絶対にしないかな」

 

なぜなら、わたしは一切の嘘偽りなく、自分のすべてをさらけ出して関わっているから。

自分ができる限りの真っ直ぐな愛情を持って、相手を大切にしているから。

それでも相手が別の誰かを選ぶなら、それはわたしがダメだったからじゃない。

ただお互いにもっとピッタリの“ピース”が見つかるだけ。

 

なんだかスポーツマンシップのように、清々しく「あちらのほうが今の彼と相性が良かったんだな」と納得して、すっと身を引ける。

もちろん、ひとしきり泣くだろうけど(笑)

自分のそのままをすべて出し切っているからこそ、そこには執着も、恨みも、後悔も何も残らない。

そして、日常からも不安や裏切りの恐怖がきれいに消えてなくなっていました。

あなたの心は、今どこで息をしていますか

裏切られる不安も、相手へのイライラも、その本質は相手の行動ではなく

「自分自身に嘘をついて関わっていること」にあるんだと気づきました。

相手をコントロールしようとする手を止めて、自分の足元を静かに踏みしめ、本来の自分に還る。

もし今、誰かとの関係に息苦しさや自己否定を感じているなら、本当は自分はどうありたいか。

何が嫌で、何が好きなのか?

そこに立ち返ってみるのもいいかもしれません。

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